【雑談】公示地価が下落した

Column | コラム

2021年3月28日最終更新

公示地価の下落

2021年1月1日時点での公示地価が発表された。新型コロナウイルスの影響で全国全用途で6年ぶりに下落した。

株価とともに経済成長をしていたアベノミクスの頃は、常に地価が上昇していたわけだ。さらに、金利、住宅ローン金利が下がったことにより不動産を購入しやすい状況が続いたからだ。

今でも、低金利だがこの不透明な状況で不動産に手を出すのは控えたのだろう。

公示地価とは

公示地価・路線価・基準地価と呼ばれる不動産の評価に関わる3つの指標がある。

「路線価」では、あなたの家の前の道路に価格が設定されていて、そこから土地の平米(㎡)数を掛けて評価額が算出される。

「基準地価」は、都道府県が基準値の1㎡当たりの価格を判定する。7月1日時点での価格を毎月9月下旬に公表する。こちらも、土地取引のために重要な指標となる。

「公示地価」は、標準地を選択して、その価格を公示するものだ。正常な価格を国が決定することで不動産の売買を公平なものにする。毎年1月1日時点の地価を、3月中旬に公表される。

つまり、1つとして同じものがない不動産(土地)を勝手に変な価格をつけて売らないように、基準を決めているのだ。しかし、公示地価はあくまでも基準であるので守らなければならないものではない。

公示地価は、土地鑑定委員会が年に1回調査する。2人以上の不動産鑑定士(難関国家資格)を持つ者に正常な価格を判定させる。

あなたの家の周辺の公示地価を調べることが出来るので、チェックしてみてはどうだろうか?特に今から自宅を購入する人は公示地価はチェックして置かないとね。

国土交通省・公示地価検索

参考文献:地価公示法標準地の鑑定評価の基準に関する省令より

Jさん
Jさん

土地を買うときの指標になる重要な公示情報だ。

公示地価

公示地価の下落とこれから

6年ぶりに公示地価が下落した。全用途平均が前年比0.5%のマイナスとなった。

住宅地が0.4%、商業地が0.8%の下落だ。

商業地の方が下落率が大きいのは新型コロナウイルスの影響だろう。繁華街では時短営業を強いられ、閉店する店もある。さらに、オフィスは都心から郊外へとシフトしたり、テレワークの普及でオフィスを小さくする会社もある。

三大都市(東京・大阪・名古屋)では下落し、地方都市では公示地価の上昇がみられるためだ。

Jさん
Jさん

自分の住む土地の価格が下がるのは嫌なことだ。どうせなら、買った土地は高値で売りたい。

公示価格が下がると、どんな影響があるのか。

デメリット

それは、不動産の資産価値が下がるのだ。土地を購入する側からしたら嬉しいが、自分の土地ならば不安が大きいだろう。

不動産を高く売却できなければ、将来の備えが難しくなる。土地を売っても二束三文ならば買い手がつかない。万が一の際に、資産として持っている土地が重要になってくる。

不動産を買う際は、この指標の過去から現在を見極めて、買いたいね。

メリット

単純に土地価格が安くなり、入手しやすくなる。

そして、公示価格の下落は重い税金支払いにとって好都合だ。

相続税に、固定資産税、不動産取得税が安くなるのだ。

雑記

需要と供給が一番わかる指標がこの公示価格だと分かる。

ニュースで報道される指標だが、あまり入念に知ろうと思わない指標だろう。

ニュースでは、銀座の山野楽器の土地の価格を毎年大々的に放送している。ここが昔からの日本の一等地であるからだ。

ここは、15年連続で地価No.1を獲得しており、1㎡当たり5,360万円なのだ。ただ、去年より7.1%の下落である。

公示価格の上がり下がりは、株の上がり下がりと似ている。永続的に上がることはないのだが、インフレなどの経済活動により徐々に上がっている。しかし、場所により地価は下落し続けることもある。特に、立地が悪く不便な地や、過疎化の激しい場所では土地に値段がつかない。人口減少が確定している日本は特に不動産の選定は難しいと言える。

要は、投資と同じである。

Jさん
Jさん

土地は立派な資産である。しっかり考えて購入するのが必須である。一生ものの一番高額な買い物なので、年月をかけて見極めるのもいいだろう。

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