【雑談】医療保険って何?

Column | コラム
Jさん
Jさん

こんにちは!FPのJさんと言います。

前回の火災保険に引き続き、今回は医療保険について簡単に解説するよ!

病気やケガで入院した時に保障を受けるための医療保険。

手術を受けた時に保障を受けるための医療保険。

先進医療療養を受けた時に保障を受けるための医療保険。

特約を付けることで、

ガン・急性心筋梗塞・脳卒中で入院した時の一時金。

ガン通院した時の通院給付金。

病気・ケガでの入院・手術の時に安心なのが医療保険である。

医療保険の保障と、必要性

公的医療保険と民間医療保険

皆さんが必須で加入する医療保険に、公的医療保険制度がある。

健康保険証がその証拠だ。

健康保険証

国民全員が加入している、公的医療保険は医療費負担を抑えてくれる一番の味方だ。皆さんの医療費負担を1~3割まで軽減してくれる。

歯医者や、眼科の定期健診で数百円や数千円の負担で医療を受けられるのは、この公的医療保険があるからだ。本来は、10割負担だが7~9割を医療費制度で賄っている。

なぜ医療費が3割負担等で済むのかは、「けんぽれん」のHPに詳しく書いてある。

相互扶助の精神に基づき、病気やけがに備えてあらかじめお金(保険料)を出し合い、実際に医療を受けたときに、医療費の支払いに充てる仕組みです。患者はかかった医療費の原則1~3割を支払えば済み、残りは自分が加入する医療保険から支払われます(保険給付)。日本は全ての国民が公的な医療保険制度への加入を義務づけられています(「国民皆保険制度」)。

けんぽれんHPより
Jさん
Jさん

1973年、田中角栄総理大臣時代には70歳以上は医療費無料と言う制度もあった!

この公的医療制度には、高額医療費制度がある。

高額医療費の自己負担限度額について

長引く治療や入院などで、医療費の自己負担金が高額になった時、一定の金額を払い戻す「高額療養費制度」がある。

1か月の自己負担が一定の額(自己負担限度額)を超えた場合は、その超えた分が高額療養費として払い戻される。

※入院時の食事代や差額ベッド代などは対象

なお、年齢区分や世帯の所得との組み合わせなどにより、自己負担限度額の計算方法が異なる。

Jさん
Jさん

あなたの所得(標準報酬月額)により医療費の限度額が決まる!

所得者が低い方なら、月額Max2~6万円が限度額である。

あなたの限度額を計算してみよう

所得により、支払う医療費の限度額が決まるといったが、所得の計算はどのようにするのだろうか?

標準報酬月額を元に分類わけされるのだ。

標準報酬月額:4~6月に支給された報酬の平均額 (基本給+手当等+通勤手当+時間外手当)

※4~6月を基準として決められるから、残業などを大量にすると標準報酬月額が上がってしまう。=年金、保険料に影響する。

高額療養費の自己負担限度額←こちらのHPで高額医療費自己負担限度額(1ヶ月間に支払う医療費限度額)を試算できる。

所得区分外来・入院ごと(3回目まで)4回目以降 ※2
標準報酬月額83万円以上252,600円+
(医療費-842,000円)×1%
140,100円
標準報酬月額53万~79万円167,400円+
(医療費-558,000円)×1%
93,000円
標準報酬月額28万~50万円80,100円+
(医療費-267,000円)×1%
44,400円
標準報酬月額26万円以下57,600円44,400円
住民税非課税世帯35,400円24,600円
高額医療費限度額(70歳未満)

表からも分かる通り、月給(標準報酬月額)によって医療費負担が変わる。

例えば、

1. ケガで1か月丸々仕事が出来なかった場合

年収370万円(標準報酬月額26万円)

支払った医療費:30万円

高額医療給付額(還付金):242,400円

自己負担限度額:57,600円

1年間高額医療費を適用した場合:

57,600×3+44,400×9=572,400円

Jさん
Jさん

もし、1年間入院等で高額な医療費を請求されても、限度額のおかげで年間約60万円の出費で大丈夫だ。

年間の医療費が、60万円と聞くと、高額だが、そんなに入院・手術をすることは多くないだろう。

僕は、十分公的医療保険制度(健康保険証)1枚でまかなえると思っている。

つまり、僕にとっては、民間医療保険は不要なのだ。

しかし、民間医療保険が必要な人は多いだろう。持病がある人、他の保険制度が充実していない自営業者、家族を養わなければならないお父さん・お母さんである。

僕は、独り暮らしの独身30代なので現在の貯金で数年は耐えられるから民間医療保険は必要ないと考えるからだ。

民間医療保険の給付例

高額医療制度があることを知ったら、民間保険が必要かどうかが分かってくるだろう。

さて、医療保険の給付例を見て、必要かどうか検討しよう!

けがで、入院+手術、5日入院

入院給付金: 5万円(1万円×5日)

手術給付金: 10万円

合計: 15万円

脳卒中で、入院+手術、100日入院

入院給付金: 100万円(1万円×100日)

手術給付金: 20万円

合計: 120万円

がんで、入院+手術、30日入院、通院10日

入院給付金: 30万円(1万円×30日)

手術給付金: 20万円

ガン一時金: 100万円

がん通院給付金: 10万円(1万円×10日)

合計: 160万円

※ 契約内容によって変わるのであくまで一例である。

高額医療費制度を使っても、医療費の支払いが難しい方は民間医療保険に入るのがいいだろう。特に、ガンや脳卒中になると入院、通院は長期になる。

また、高額医療制度で保障されない、食事費用や個室利用費用などに充てることが出来るのだ。

医療保険は、30代であれば月額1,500円から3,000円程度で加入できるのもいい点だ。

掛け捨ての保険で、病気のリスクが低いので安く抑えられている。

まずは、高額医療制度を使った時の限度額の把握、民間医療保険のシミュレーション、保険料が家計の負担にならないかの検討をしましょう!

民間医療保険が必要か不要かと言う論争はあるが、最終決定するのは自分自身なのでしっかり検討しよう!

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