2021年3月10日最終更新
初心者投資家応援企画の第7弾!つみたてNISA解説の第5弾!
まだ見ていない方は、つみたてNISA第1弾へ
初心者投資家応援企画第1弾はこちら
つみたてNISAの歴史
NISAの歴史
1987年 PEPスタート
イギリスにて資産形成のための税制優遇制度が始まった。
6,000〜9,000ポンド(約100万円※1ポンド=151円)の非課税枠があった。
1991年 TESSAスタート
同じくイギリスにて、株以外の預金等にも非課税枠を設けた。
1999年 ISAスタート
ISAという言葉がNISAの語源になっていることは知っているだろうか?
ISAは、イギリスの個人貯蓄口座であり、政府主導の貯蓄率向上システムである。
ISA…Individual Savings Account
今では、イギリスの成人人口の50%以上が利用している。
非課税枠は、7,000ポンド(約100万円)まで、10年の非課税期間である。
1ポンド=150円にて計算
2006年 ISA(無期限)スタート
非課税期間が撤廃され、年間拠出額はますます増加した。
2006年7,200ポンド(約110万円)→2010年10,200ポンド(約150万円)→2017年・20,000ポンド(約300万円)

年間300万円の投資が出来て、利益が丸々非課税なのは本当に羨ましい!
年間300万円もの投資をする人は結構な高所得者である。そこまでの人を税制優遇するイギリス政府は凄い!投資が一般的になるのも納得だ!
2014年 NISAスタート
ISAにNipponの頭文字NをつけたのがNISAである。
散々、イギリスのISAの歴史を説明してきたがこれで分かっただろう!
概要は以下のようになる。
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) |
---|---|
非課税対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年120万円が上限(非課税投資額は最大600万円) |
非課税期間 | 最長5年間 |
投資可能期間 | 2014年~2023年 |
スタート当初は、非課税投資額が100万円だったが、2年後の2016年には120万円に増額された。
非課税期間が最大5年なので、5年以上保有する場合は課税対象になってしまう。5年以内に利益を出して売却しなければ、NISAの恩恵は得られない。。。
2016年 ジュニアNISAスタート
概要は以下のようになる。
利用できる方 | 日本にお住まいの0歳~19歳の方(口座を開設する年の1月1日現在) |
---|---|
非課税対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年80万円が上限 |
非課税期間 | 最長5年間 |
投資可能期間 | 2016年~2023年 |
運用管理者 | 口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等) |
払出 | 18歳までは払出制限あり |
年間80万円を学資保険のように積立られるメリットがある。子が18歳になるまで、親が運用するのだ。
こちらも、5年で非課税期間が終わるので恩恵が小さい。
2018年 つみたてNISAスタート
概要は以下のようになる。
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) ただし、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選択して利用可能 |
---|---|
非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年~2037年 |
つみたてNISAが出来るまで
NISAが始まったが、60代の利用率が高く、若年層(20〜30代)の利用が少なかったのである。
年金2,000万円問題が話題に上がる中、一番に投資をして欲しい年代は若年層なのである。
資産を貯め込んだ、60代以降ではなかったので、金融庁はつみたてNISAの新設に踏み切ったのだ。
年間40万円を頑張って投資に回そう!キャンペーンなのである。
国に頼らず、自身で資産運用をし、家計を豊かにしてもらいたいのだ。

日本も、自助努力が必要な時代になってきたのだ!
投資商品を厳選することにより、投資によるプラスの資産運用を体感してもらいたいのだ。
このような思惑で、つみたてNISAは誕生した!
つみたてNISAの将来
新NISAの誕生!!!!
2024年から新NISAが誕生する。

もうどんどん制度が分かりにくくなる。やめてくれー!!
新NISAについては今後情報発信していくのでお楽しみに。
つみたてNISAはこれからも20年という長期投資が出来るということは決定しているので、なるべく早く始めた方がいいのは間違いない!
さらなる、投資促進を金融庁が図るならつみたてNISAはどんどん良い制度担っていくだろう。
まとめ
NISAのような非課税投資制度は、今後も発展していくだろう。
しかし、途中参加することは難しい。
なぜなら、どんどん制度がアップデートするからだ。
悪いところは見直され、良いところは引き継がれる。つまり、どんどん内容が難しくなるのだ。
ここまではオッケーで、これ以上はダメなどの制度が追加されると、ますますややこしくなる。
早めに、NISA制度を体験することが必要だと思う。
金融庁のHPでは、誰でもわかるように説明してくれているので、参考にするのも良いだろう。

何事も、見聞きするだけでなく体験しなければ理解は深められない!
コメント